トリガーポイントとは

押すと特有の痛みがあるしこりで、筋肉、筋膜、腱、靭帯などに発生します。

 中でもトリガーポイントの多くは筋肉と筋肉の間にある筋膜』に存在しており、その筋膜がトリガーポイントによって「厚く」て「硬く」、「滑りが悪くなる」ことによって、関節の可動域を制限したり、様々な身体の痛みや不調につながることから、

トリガー(引き金)ポイントと呼ばれています。

 このトリガーポイントの発生によって引き起こされる症状は、『筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)』と呼ばれ、痛み、痺れ、疲労感、むくみ、冷え、耳鳴り、めまいなどの不定愁訴といわれる様々な症状を出します。

皮膚よりも奥にある筋肉、腱、靭帯、骨などが原因の「深部痛」という痛みは、痛みを感じる場所が不明瞭だったりまったく違う場所に感じられることがあります。

体の表面である皮膚に傷ができた場合は「ここが痛い!」と指差すことができるのに肩コリ、腰痛については痛む場所を広く感じることが多く、指で指し示せないことが多いかと思います。

自分の目で見えない筋肉のコリなどが原因の場合では、実際に感じる痛みは患部よりとても広いものだったり、患部とは別の場所だったりすることが当たり前のように起きます。

これが"関連痛"というものです。

 

患者様自身も
「どこが痛いのかよくわからない」
「どこもかしこも痛い」
と感じたり
「このへんが痛い」
と訴えていても本当の痛みの原因は少し離れた場所にある場合も多いです。

 

ふくらはぎや足のスネが痛むと思ったらお尻の筋肉の『トリガーポイント』が原因だったというのはその典型例です。

 

下の図は小臀筋というお尻の筋肉になります。×がついている場所がトリガーポイント形成部位で、青く広がっているのが関連痛が出現する範囲になります。
 

S__98549767.jpg
S__98549769.jpg

このように実際に痛む場所とその原因になっている場所は違うことが多いです。


痛みの原因になっている本当の"患部"を特定し、必要な場所に必要な量の刺激を入れることが慢性痛を消すためにはとても大切なことです。

湿布や塗り薬は"急性"の痛みを和らげることを想定して作られています。
 

筋肉内にできた『トリガーポイント』に対してそのような薬を塗ったり貼ったりしても効果はありません。

 

体表から直接、局所に外科的にアプローチできるのは鍼による刺激のみだと私は考えています。